千住で聴く世界の音楽Vol.2『インドの音楽』
「インドの音楽」と言われて、みなさんはどんなイメージを抱かれるでしょうか。カレー屋さんでかかっている、キンキンした女性ヴォーカルでしょうか?ターバンを巻いた男性とサリーを着た女性が、ウインクしながら腰をくねらせるダンスのBGM でしょうか?
丸い共鳴胴と長い棹を持つ不思議な形の弦楽器と、独特な音色を持つ2つ一組の太鼓を思い出される方はいらっしゃるでしょうか?今回のコンサートでご紹介するのは、これらの2つの楽器―シタールとタブラーです。
どちらの楽器の奏法も、18・19世紀にインドの様々な地域の宮廷で発達しました。昔は日本でいうところの家元制度に基づく厳しい師弟関係のもと、ごく限られた人々にその奏法は伝授されましたが、今日では世界中の誰もが習うことのできる楽器になっています。
楽器の構造や古典音楽の旋律とリズムの理論についての解説、さらには南アジアの地域に伝承されてきた民謡の紹介を交えながら、シタールとタブラーが織りなす独特な響きを聴いていただき、インドの音楽の魅力を少しでも味わっていただければ幸いです。
公演情報
日時:2010.12.11 (土) 15:00開演 (14:30開場)
場所:東京藝術大学千住キャンパス(足立区千住1-25-1)
入場無料・事前申込制 定員:150名
*必ず往復ハガキで事前にお申し込みください。(申し込み多数の場合抽選)
*未就学児のご入場はご遠慮ください
主催:東京藝術大学アートリエゾンセンター
共催:足立区教育委員会
お申し込み情報
往復ハガキに①住所、②氏名、③年齢、④電話番号、④入場希望者数(4名まで)、⑤「インドの音楽希望」を明記の上、郵送してください。
往復ハガキの書き方
申し込み期限:2010年12月01日(水) 必着 ※受付終了しました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
郵送先:
〒120-0034 東京都足立区千住1-25-1 東京藝術大学アートリエゾンセンター 「インドの音楽係」
出演者情報
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サ ワン・ジョシ / シタール
sitar : sawan joshi
1977年ネパール、カトマンドゥ生まれ。14歳からシタールを学び始め、北インド古典音楽の理論と演奏技術を習得。1988年ネパール全国器楽コンクール1位。2000年に来日して以来、各地でコンサート活動を行う。海外公演も多数。2003年にソロ・アルバム“Swotantra”をリリース。2004年東京藝術大学大学院に入学し、2010年3月に音楽学博士の学位を取得。現在東京藝術大学音楽部に教育研究助手として所属。演奏活動としてインド・ネパールの古典音楽ベースにジャンルを超えた音楽活動を繰り広げている。
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ア ブドゥル・ラーマン / タブラー
tabla : abdur rahman
バングラデシュ出身。6歳よりタブラーをロスヂン・アーメッドに師事。1988年度と1992年度の青年音楽賞をバングラデシュ国文部省より受賞。バングラデシュ国営テレビの奏者としても活躍。2004年に国費留学生として来日。日本国内公演が多数。現在東京藝術大学大学院音楽研究科学博士課程に在籍中。
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丸山洋司 / シタール&お話
sitar/navigator : hiroshi maruyama
東京藝術大学で音楽学を専攻。学部時代にインドの音楽と文化に興味を持ち、以来約10年にわたって研究活動や演奏活動を続けている。2002年7月から2004年8月、さらに2006年8月から2007年7月まで、インドの首都デリーのガンダルヴァ音楽院に留学し、シタールの演奏技術と北インド古典声楽を学ぶ。また留学時に、北インドの農村に伝承されている儀礼と歌についての研究を行い、2010年3月に音楽学博士の学位を取得。現在は東京藝術大学音楽学部音楽文芸研究室の教育研究助手。
お問い合わせ
東京藝術大学アートリエゾンセンター
電話:050-5525-2744、2727(平日10:30ー17:00)
FAX:03-5284-1578