沿革

2006年

9月
アートリエゾンセンター設立
千住キャンパス創設を記念したイベント、コンサートを実施。「藝大フィルハーモニア演奏会」(天空劇場)を皮切りに、コンサート、シンポジウム、文化講座、音楽イベントなど多岐にわたる企画を開催
11月
足立区内の小中学校への出張演奏・部活指導、子どもを対象にした音楽教室、障害児を対象としたコンサート活動を開始

2007年

4月
4つの事業を柱に芸術文化事業を展開
・音楽教育支援事業
・音楽教育関連事業
・音楽による福祉事業
・芸術普及活動
11月
東京藝術大学千住キャンパス 1周年記念コンサート開催

2010年

4月
事業を現在の3つに改組
・音楽教育支援事業
・福祉と子育て支援事業
・芸術によるまちづくり事業

2012年

11月
足立区制80周年を記念した事業を企画。足立の懐かしい景色を蘇らせる「あだちのきおく」 -世代を超えて、未来へ向けて-(あだち8ミリフィルムアーカイブ)制作を東京藝術大学内のプロジェクトとして発足。完成作品を11月17日、18日のミュージックフェスタにて上映

主な事業

芸大音楽鑑賞会 部活動指導補助

音楽教育支援活動

足立区立の小学校・中学校を対象に、音楽鑑賞会や部活動の指導、音楽科授業補助などを実施し、またこども園を対象にコンサートやワークショップを実施するなど、音楽教育に関する様々な支援活動を行っています。加えて、小学校・中学校の音楽教員を対象とした研修会も実施しています。 子どもたちの文化芸術に対する関心を高め、豊かで健全な育ちに寄与することを目的としています。

<具体的な活動内容>

・洋楽・邦楽の音楽鑑賞会
・音楽科授業補助
・部活動指導補助
・教員を対象とした研修会 など

芸大音楽鑑賞会 部活動指導補助
保育園コンサート 家族と楽しめるコンサート

福祉と子育て支援事業

音楽療法の専門知識・スキルを活かし、子どもを対象とした音楽活動や、障害児者を対象とした福祉活動を展開しています。 音楽に内在する力を活用して、子どもの感性を育み、障害児者の心身に働きかけるなど、対象者の可能性を引き出すことで、生活の質向上に寄与することを目的としています。

<具体的な活動内容>

・未就学児が家族と楽しめるコンサート
・障害のある方を対象としたコンサート
・足立区内保育士を対象とした音楽活動研修 など

保育園コンサート 家族と楽しめるコンサート
アウトリーチ・コンサート 世界の音楽

芸術によるまちづくり事業

コンサートを軸に多様な芸術文化事業を実施し、東京藝術大学が行う教育研究活動の成果を広く区民に提供しています。 これらの活動を通じて、足立区民が芸術に親しむ環境を作り、足立区の個性を創造し、ひいては地域社会の豊かな発展につながることを目指しています。

<具体的な活動内容>

・千住キャンパスでの「サロンコンサート」
・「千住で聴く世界の音楽」「映像と音楽」コンサート
・アウトリーチ・コンサート など

アウトリーチ・コンサート 世界の音楽

組織・
構成員

センター長佐野 靖(音楽教育、副学長)

東京藝術大学教授。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修了(音楽教育専攻)。音楽科の授業やカリキュラムの研究とともに、教科書や専門誌の編集にも携わる。日本のうたに関しては、『文化としての日本のうた』(東洋館出版社)等を刊行し、歌い継ぐ活動を展開。アウトリーチ活動にも積極的に関わり、全国各地の学校等にアーティストを派遣。文化庁の芸術による復興支援プロジェクトや芸術教科教員研修等もコーディネート。2018年度より学長特命・社会連携センター長。

所属教員畑 瞬一郎(音楽文芸・応用音楽学)

東京大学文学部/大学院博士課程修了、博士。94年に東京藝術大学音楽学部講師(イタリア語、イタリア文学)、助教授を経て、05年に東京藝術大学音楽学部教授となる。06年には音楽学部副学部長として千住キャンパスとアートリエゾンセンターの創設に携わる。公開講座「おとあそび親子教室」に加え、「東京藝術大学音楽療法研究会」「ふなばし音楽療法の会」を主宰し、幼児、小学生、障害児者との音楽活動を行っている。

所属教員田村 文生(音楽音響創造)

東京藝術大学大学院およびロンドン・ギルドホール音楽院大学院修了。これまでにヴァレンティノ・ブッキ国際作曲コンクール、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞、国立劇場作曲コンクール、ジェネシスオペラ作曲賞審査員特別賞などに入選・入賞。作品は、東京の夏音楽祭、ISCM(香港)、Festival Angelica(イタリア)、Klangwerkstatt Berlin Festival für Neue Musik等など、世界各地で演奏されている。Ensemble Contemporary α代表として現代音楽の演奏会の企画・制作にも携わっている。

研究員西村 翼(音楽教育・ファゴット)

東京学芸大学教育学部芸術スポーツ文化課程(音楽専攻)卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程(音楽文化学専攻)修了。ファゴット奏者としての演奏活動および教育現場での演奏指導のほか、合唱や器楽アンサンブル等を中心に各種編成向けの編曲や楽譜制作にも携わる。

研究員深水 悠子(音楽音響創造)

企業広報を経て、東京藝術大学大学院音楽文化学音楽音響創造分野修了。在学中は、日常の音の録音物を素材にした電子音響音楽作品を制作。研究テーマは「日本におけるエリック・サティの受容」。現職のほか音楽関連の執筆を行っている。連載:「わたしたちのピアノ教育史 —受け継がれるバトン—」(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会「調査・研究」)

教育研究助手中村 栄宏(リコーダー)

三重県桑名市出身。東京理科大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。ソフトバンク株式会社にエンジニアとして入社後、音楽家へ転向のため退社。岡田文化財団、三重県の助成を受け、オランダ・アムステルダム音楽院リコーダー専攻を学部、大学院ともに特別栄誉賞付き満点首席で卒業。令和3年度文化庁新進芸術家海外研修生。三重県より、第20回三重県文化賞・文化新人賞を受賞。三重大学非常勤講師。

教育研究助手長谷川 将也(邦楽・尺八都山流)

東京藝術大学音楽学部邦楽科を経て、同大学大学院音楽研究科邦楽専攻尺八研究分野(修士課程)を修了。大学院では「初代中尾都山編纂 ヴァイオリン音譜」をテーマに、中尾都山の出版活動及び、明治・大正期の日本における西洋楽器の受容について研究を行った。演奏活動のほか、現代邦楽の作品研究にも取り組み、自身のYouTubeチャンネルでは、多重録音企画「全員将山」を展開中。尺八を藤原道山に師事。

教育研究助手山内 彩(邦楽・箏曲生田流)

1999年京都府京都市生まれ。

9歳より箏をはじめ、13歳より三絃を始める。

大谷祥子に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲生田流専攻卒業。

全国邦楽合奏協会邦楽コンクール邦楽合奏協会賞・金賞を共に受賞。福井県音楽コンクール文化協議会賞・福井県知事賞を受賞。