黒岩航紀ピアノリサイタル「フランツ・リスト大解剖」を開催しました

8月15日(日)東京藝術大学千住キャンパス スタジオA

台風の影響で、曇り空となった8月15日。黒岩航紀さんのピアノリサイタル「フランツ・リスト大解剖」を開催いたしました。新型コロナウィルス感染症が拡大している中でしたが、定員を40名に制限し、様々な対策を講じて行ないました。

今回のプログラムは、コンサートタイトルの通り、リストを中心とした華やかな作品揃いです。

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R. シューマン=F. リスト 「献呈」

F. シューベルト=F. リスト 12の歌より「水に寄せて歌う」

F. リスト 「リヒャルト・ヴァーグナーの墓に」

W. R. ヴァーグナー=F. リスト 「イゾルデの愛の死」

F. F. ショパン エチュード 第5番「黒鍵」

F. F. ショパン エチュード 第12番「革命」

F. リスト 超絶技巧練習曲集より 第7番「英雄的」

F. リスト パガニーニによる超絶技巧練習曲集より「ラ・カンパネラ」

F. リスト 愛の夢 〜3つのノクターンより 第3番「おお、愛しうる限り愛せ」

F. リスト ハンガリー狂詩曲 第2番

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前半は緩やかで歌う曲調の作品が続き、中盤ではショパンの「黒鍵」「革命」からガラリと黒岩さんの演奏技術が光る煌びやかな作品が披露されました。

後半のリスト「ラ・カンパネラ」「愛の夢」「ハンガリー狂詩曲」の3曲は、よく知られた作品ということもあり、会場の雰囲気がにわかに熱気を帯びてきていることが伝わってきます。黒岩さんが、その期待のさらに上を行く演奏で応え、素晴らしい演奏を披露してくださり、終演後も拍手が鳴り止むことがありませんでした。さながら、スーパースターだったリストが黒岩さんに乗り移ったかのような情熱的な演奏でした。

曲間では、黒岩さんの穏やかな語り口で、リストやその周辺の演奏家や作曲家のお話を紹介してくださりました。

 

今回の演奏会の様子は、アートリエゾンセンターのYouTubeチャンネルでご視聴いただけます。ぜひお時間のあるときに最後から最後までまとめてご覧いただき、コンサートの雰囲気をお楽しみいただければと思います。